消毒・滅菌について
まだまだ暑い日が続いていますね。
体調にはくれぐれもご注意下さい。
今回は治療に使う器具の消毒から滅菌について
ご紹介します。
消毒と滅菌の違いはご存じですか?
消毒は人体に害のある細菌などを無害化することです。
滅菌とは、全ての細菌やウィルスを死滅させることです。
消毒した器具でも、細菌やウィルスが生きていると、
それが傷口などから入って感染をおこす可能性があります。
口腔内で使う器具は、タンパクや血液、細菌など
さまざまな汚れがついてしまいます。
そのために、汚染された器具は滅菌する必要があります。
器具の扱いを間違えてしまうと、感染症の原因に
なることもあります。
そのため、しっかりとした消毒、滅菌を行う必要があります。
当院では感染を予防し、清潔な器具で治療することで
患者さんに安心して通っていただけるように努めております。
消毒
①まず、使用後の器具は全て洗剤を使って洗い流し、
大きな汚れを取っていきます。
②洗浄された器具は10分以上薬液につけて消毒します。
当院ではデプロターレスピーピーという薬液を使用しています。
筒状の器具や、歯を削るバーなど細かい器具や
薬液につけるだけでは消毒が行き届かない器具は
同じ薬液が入った*超音波洗浄器で洗浄、
消毒していきます。
*超音波洗浄器(KS-140N)
28kHzの低い周波数で剥離や脱脂洗浄、研磨粉の除去などの頑固な汚れも洗浄することができます。
③薬液につけられた器具は滅菌パックに入れて
密封していきます。
これで滅菌の準備ができました。
滅菌パックに入れられた器具は
オートクレーブという滅菌器で高温で滅菌していきます。
ただし、器具の中には高温に耐えられない器具もあるので
そういった器具はデプロニューターレス液という
殺菌力の高い薬液にさらに10分以上つけて殺菌していきます。
④パックに入れられた器具は*滅菌器にて滅菌します。
密封された滅菌パックは患者さんの治療が始まるまで
開封されることはありません。
*滅菌器
ハイオートクレーブ
適度な温度および高圧の飽和水蒸気中で
加熱することによって、微生物を殺滅します。
アイクレーブ
ハイオートクレーブと機能は同じですが、
ハイオートクレーブに比べ小型なため、
気圧、温度を上げる速度が速くなるため、
良く使用する器具などは、アイクレーブを使って
滅菌しています。
最近、歯を削る器具の使い回しが問題になっていますが、
使い終わってからすぐに滅菌できるので、当院で使い回しは絶対にありません。ご安心下さい。
以上、当院の消毒・滅菌についてご説明していきました。
また気になることがありましたら、
スタッフまでお尋ね下さい。
患者さんにより安心して通っていただけるように
これからも配慮していきたいと思います。